男性が男性としての特徴を作り出し、維持するために必要なホルモンで、「アンドロゲン」とも呼ばれます。男性器の形成と発育、骨格や筋肉の形成、変声期、性欲の亢進、精子の製造、体毛の増加などに深く関わります。
このような働きを男性化作用とも呼びますが、この他に骨・筋肉・脂肪に対する代謝作用や精神作用も男性ホルモンの働きに含まれます。
男性の「性欲」「性衝動」は、ほぼ男性ホルモンの働きによるものです。また、男性だけではなく女性も男性の5~10%と、わずかながら男性ホルモンを分泌しています。
この男性ホルモンは、数種類のホルモンで構成されますが、中でも、「テストステロン」が最も多く活用されているといわれています。テストストロンは異性を惹きつける体臭であるフェロモンを発生させて、ドーパミンという興奮作用のある神経伝達物質を増加します。
男性の場合、骨盤神経に作用して勃起を起こすなど、性行為に必要なスイッチを次々とONにして行くはたらきがあるのです。
男女にかかわらず、テストステロンは人間自身が分泌する、最も自然で強力な媚薬・催淫薬と言えるかも知れません。
テストステロンの分泌は精巣機能によるものですが、分泌異常を起こしてしまうと、性欲がわかなくなり、結果的に勃起不全(ED)が生じます。最近は男性にも更年期障害があることが徐々に認識されつつありますが、
更年期障害は周知の通り、性ホルモンの低下が主な原因で、その他の複数の要因が複雑にからみ合って発症します。
男性ホルモンは20歳代をピークに減少して行きますが、減少のスピードが速いと更年期障害になりやすいという説もあります。また、テストステロンの量と更年期障害の症状は必ずしも相関しないとされています。